仲築間卓蔵/元日本テレビプロデューサ-/連載「六日のあやめ 十日の菊」(106)
「歌舞伎みたいだった」の感想があった6.4の「つどい」 14/06/06
仲築間卓蔵 (元日本テレビプロデューサー)
6月4日(水)中野ゼロホール。『戦争する国 ゴメンです』のつどい。
九条の会東京連絡会と都内各地九条の会でとりくんだ実行委員会主催です。
どのくらいいらっしゃってくれるか心配でしたが、ふたを開けてみたらなんと1200人。満杯。
ご参加 ありがとうございました。
開会前にはイヴ・モンタンの「さくらんぼ実る頃」などシャンソン曲を流しましたが いかがでしたかね。
開会前のベルで会場は真っ暗になります。
緞帳が上がると、ピーッという鋭い笛の音。
舞台明るくなると、そこに5人の若者たちによる「ざ・五人囃子」の笛、太鼓、鼓、鐘、うたです。谷川俊太郎の詩「死んだ男の残したものは」をとり入れた曲は斬新でしたねえ。「和」のコラボレーションは見事です。
「歌舞伎みたいだった」という感想がありましたが、きっとこのオープニングのことでしょう。
次いで登場するのが松元ヒロさん。
今回は司会者なしなのでやりにくかったのでは・・と思っていましたが、ヒロさんは「なんの抵抗もなかったよ」といってくれた。
後半の「わたしは憲法です」という憲法の一人称でのおしゃべりはヒロさんの発明品です。痛快な風刺コントに会場は大うけでした。
事務局の高岡さんが開会のあいさつ、といっても講演者の紹介です。なにせ司会者なしですから、どなたに何分話してもらうかをみなさんにお伝えしなければなりません。
休憩なしで3人の講演。
元外務省国際情報局長の孫崎亨さんは、「集団的自衛権の容認の真の目的がアメリカの戦争で自衛隊に”傭兵”の役割を果たさせることだ」と。
学習院大学教授の青井未帆さんは、「憲法九条があり、自衛隊が海外で一人も殺さなかったことで、日本は国際的な評価を得てきた」「憲法の理想を安倍政権に突きつけることが、私たちの責務です」と。
九条の会の事務局長・東大教授の小森陽一さんは「全国各地の九条の会の地道な取り組みで、イラク戦争のころは少数だった”憲法を変えなくていい”という世論を多数に押し上げた」「安倍政権の暴走を止める共同を広げよう」と。(ぼくは舞台の袖で進行役をつとめていたので、この項はしんぶん「赤旗」の記事を拝借しました)。
講演が終わると、各地九条の会の代表が舞台袖から、下手の階段から、幟・プラカード・横断幕をもって登場です。舞台は一杯になった。
代表して「あきる野九条の会」「北足立九条の会」「東京宗教者平和の会」「西片町教会九条の会」「ピースナイト9実行委員会」の若者たちがそれぞれ2分の発言です。
みなさんに囲まれた形で東京連絡会事務局長の島田さんが「戦争する国にさせないように運動を広げよう」と訴えかけました。
予想を上回るカンパが寄せられたそうです。
イヴ・モンタンの「セ・シ・ボン」がみなさんを送り出しました。
みなさん、ご参加ありがとうございました。
◆さて、つぎは「九条の会」本体の講演会。
渋谷公会堂
6月10日(火)17時開場。18時開会です。
中身は 金 泳鎬 さん(韓国壇国大学硯座)
池田香代子さん(翻訳家・世界平和アピール七人委員会)
ここで休憩をはさんで
阪田雅裕さん(元法制局長官)のビデオメッセージです。
阪田さんは 残念ながらこの日は海外なのです。
コンパクトな 鋭いメッセージだそうです。
そして
大江健三郎さん
奥平康弘 さん
澤地久枝 さん です。
どのような「檄」が伝わってくるか・・・期待してご参加ください。
◆九条の会のとり組みはさらにつづきます。
7月7日は「九条かながわの会」のつどい。
18時開場 18時30分開会。
お話は このところ全国を飛び回っている元外務省国際情報局長の孫崎亨さん。
4日、中野ゼロホールでお会いして「7月7日 よろしくおねがいします」と挨拶いたしました。
7月7日の講演依頼を電話でしたのですよ。元外務省国際情報局長という肩書にビビっておそるおそる電話しましたら、なんと 気さくな返事が返ってきたのにびっくり。
中野ゼロホールでそのことをお話ししたら大声でお笑いになりましたよ。
ほんとに気さくな人です。
今回は 孫崎さんの独り舞台です。
司会は なんとぼくがやります。
この日は七夕。舞台を「七夕」風にしたいけれど、どうなりますか。
質問時間はたっぷりあります。
どうぞ気軽にお越しください。孫崎さんの気さくな しかし「鋭い」話をお楽しみに。
場所は 桜木町駅前。健康福祉総合センター 4階ホール でーす。
お待ちしています。
戦争する国を 次世代に渡すわけにはいきません!