仲築間卓蔵/元日本テレビプロデューサ-/連載「六日のあやめ 十日の菊」(128)


NHKは アベチャンネルから抜け出せ! 19/03/23

 放送記念日の3月22日(金)。9時30分~ NHK放送センター西口。「NHKとメディアの『今』を考える会」の集会。
 松平 晃さんのトランペットからはじまった。
 リレートークの一人として話させてもらった。

 2月22日の『チコちゃんに叱られる』のスタジオに 上田NHK会長の姿が映った。チコちゃんがニコニコ顔の会長を紹介していた。
 CGと番組がどんな風につくられているのかを見学に現れたのだろう。まるで「ミーハー」だ。
 この番組。「ボーっと生きてるんじゃないよ!」が売りである。このところ「雑学辞典」の様相だが、僅かでも「問題提起」する気があれば可能性は広がる番組になると思うが・・・
 
 戦後、新聞は「大本営発表」報道を反省した。
 NHKも、「大本営発表」局を反省し 放送法に基づいて「NHK」として生まれ変わった。
 

 放送法は 政治的に公正であること としている。いまのNHK 政治的に公平か!
      報道は事実を曲げないですること としている。いまのNHK 事実をちゃんと伝えているか!
      意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること としている。多くの角度から論点を明らかにしているか!
      アベ「忖度」局に成り下がっているではないか!
 『チコちゃんに叱られる』が 「NHKが生まれ変わったのは いつ? なぜ?」と問うたら 上田会長はどう答えるのだろうか。

 作家の辺見 庸さんが「言葉を奪われているのはどちらか 戦時下の記者なのか 今なのか」と言った。
 「いま 報道規制はある。それは内なる(自ら検閲する)規制だ」とも言った。
 さらに 「メディアは 時の流れに合わせてタクトを振る」とも言った。

 ならば 時の流れを変えるしかない。NHKは そんな国民の「怒り」の後を従いてくることになるのか。
 そんなことを話させてもらった。

 300人にちかい参加者は 「私たちは怒っているぞー!「公正な報道をしろー!」「政権べったり やめろー!」「偏向報道やめろー!」「NHKはアベチャンネルになるなー!」「NHKは ほうどうの自由をとり戻そう!」をコールした。

 恵まれた天気の中で その声は放送センターに響いた。