仲築間卓蔵/元日本テレビプロデューサ-/連載「六日のあやめ 十日の菊」(69)
上野の森の”広島・長崎の「火」”をご存知ですか? 11/07/08
上野の森の”広島・長崎の「火」”をご存知ですか?
仲築間卓蔵 (元日本テレビプロデューサー)
パンダで賑わう東京・上野動物園。
戦時中(太平洋戦争)、多くの動物園の猛獣たちは殺されていきました。上野動物園も例外ではありませんでした。
その上野動物園の隣。上野東照宮の一角に「広島・長崎の火」が灯されているモニュメントがあるのです。
この「火」は、福岡県星野村(現在は八女市)から出征した一兵士山本達雄さんが、広島の焼け跡から持ち帰った「火」です。
この「火」は、星野村に灯されました。いまも灯されつづけています。
この「火」と、長崎の原爆瓦から採った「火」が、上野東照宮の「火」なのです。
ことしは、この「火」が上野に灯されて20年になります。
さらに、上野東照宮の近くには「時忘れじの塔」というのがあります。東京大空襲を忘れない碑です。
碑には、「平和な時代へと時をつなげる心の目印」と記されています。
上野の山は、平和の山なのですよ。
◆ 上野の「火」20年を記念してのイベントを紹介しましょう。
題して 『上野の森に「広島・長崎の火」を灯しつづけて20年ーーーうたとトークでつづる きのう きょう 明日』「2011 非核・平和をうたうつどい」です。
ちょっと長いタイトルですね。充実した中身のイベントですから、長いタイトルも理解されるのではないかとおもったりしています。
構成・演出は、不肖 私が担当です。「だったら行かない?」・・・そんなことを言わないでください。テンポのある内容ですから、感動してもらえると思っているのです(自画自賛)。
◆ 日時は 7月18日(月、祝日です)
13時開場、13時30分開会。時間きっちりに開会します。
場所は 日比谷公会堂です。暑い最中です。ゆっくりご来場ください。
◆ 参加費は おとな1000円
こども 500円 です。
◆ 中身ですか?
合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」で幕開けです。250人の合唱ですよ。60人は子どもたち。この子どもたちがいいんですよ。
山本達雄さんの息子さんや、八女市長、プロボクシング・元日本ウエルター級チャンピオンの小林秀一さんなどののトークをはさみながらカンタータ「この灯を永遠に」です。これは100人規模です。前述の、山本達雄さんが主人公のカンタータ(演奏会式オペラといっていいでしょうね)です。
美空ひばりさんの名曲「一本の鉛筆」など、すばらしい女性コーラスもあるという贅沢なものなのです。
きっと、あなたのこころに「火」が灯ることになるでしょう。かな?
広島・長崎・・・そして福島。
紹介し忘れました。被災地福島からのお話もあります。
お忙しいとは思いますが、お越しいただければ うれしいのです。
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