□デモクラシイの精神を知らない米国外交官
高嶺 朝一(ジャーナリスト、前琉球新報社長)
梅田さん、メアー発言についての論評、拝見しました。沖縄問題のフォローに感謝しています。
今回のメアー発言については全国のメディアの反応は私の予想より敏感でした。視点はいろいろあると思いますが、沖縄の人々と民主主義のためにいいことです。
梅田さんの指摘に「ホンネがぼろぼろ漏れてくる、おかしな時代」とありましたが、その通りです。それだけ政治、行政、経済、メディアも含めて社会の統治システムにかかわる人たちが自分の立身だけで精一杯で余裕をなくしているのかもしれません。
その点、わたしたち庶民は、特に沖縄の人々は、人生に余裕をもって対応しています。(生活には余裕はないかもしれませんが)。
私は個人的にメアーと面識があります。彼は法律家でもありますが、基本となる米国の Democracy の精神を知らないか、無視しています。
沖縄と日米関係について彼のような意図的な誤解をする人が、知日派といわれる米国の外交官、知識人、特に安全保障を専門とする人たちの中に少なからずいることは残念です。
同種の人物は、日本の安全保障関係の専門家、メディア関係者にも多いです。
時間はかかっても辛抱強く沖縄側から丁寧に説明していくしかありません。
□日本政府は「衝撃吸収構造」
直接、米国の世論に訴えて、ブーメラン戦略で行こう!
高嶺 朝一(ジャーナリスト、前・琉球新報社社長)
当地も寒かったり、春のような天気になったり、体調の管理が難しい日が続いています。
梅田さん、このたびは原稿を送っていただき、ありがとうございました。
出版社経営だけでなく、思いついたらすぐ書いて表現するというジャーナリストとしての梅田さんに敬意を表したいと思います。
このところ、私は東京政府にではなく、米国の世論に直接訴えるべきだと機会あるごとに発言しています。
沖縄の日本復帰後、米軍基地問題で日本政府が「衝撃吸収構造」の役割を果たして、沖縄の声が政治、行政、外交の場に届かないということが続いています。
衝撃吸収構造の役割を、日本政府だけでなく、中央の新聞、テレビなど大手メディア、一部の専門家と称している評論家、学者が担っていることが、私には理解できません。
最近、私は、時間はかかっても米国の世論に訴えていこうと、息子やまわりの気の合う友人たちには話しています。