水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)国会の〝総立ち拍手〟の裏に…… 16/10/02
「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
この問題、少なくない識者がその異常性を指摘している。ヒトラーを想起させるその行為は、目的を持ったものと断言して良いかもしれない。取りあえず、以下。
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首相、スタンディングオベーション「なぜ問題なのか」
2016/9/30 20:39 日本経済新聞
安倍晋三首相は30日の衆院予算委員会で、26日の所信表明演説で自衛隊員らへの敬意に言及した際、自民党議員が立ち上がり拍手を送る「スタンディングオベーション」が起き、野党が批判したことに反論した。「敬意の表し方は議員個人個人が判断することだ。どうして問題になるのか理解できない」と語った。民進党の細野豪志代表代行への答弁。
首相は昨春の訪米時に米国の上下両院の合同会議で演説したことに言及。「十数回スタンディングオベーションがあった。米議会ではよくある」と指摘。自民党の高村正彦副総裁も党役員連絡会で「スタンディングオベーションが叱られる議会のあり方は、グローバルスタンダードにあっているのか」と語った。
細野氏は「自民党議員は自衛隊ではなく、首相に拍手しているようにみえた。この国の国会でないような錯覚をおぼえた」と重ねて批判。首相は「あまりにもこじつけで、うがった見方だ。わが党への侮辱に明け暮れているとしか思えない」と不快感をあらわにした。
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今年6月に開かれた東京九条の会連絡会の集会で講演した、同志社大学の浜矩子教授が安倍首相を指して「幼児的凶暴性を持つ人」と酷評したことがある。そのとき、大阪にもう一人同じような人がいる、と語ったがそれはさておき今回の国会における〝総立ち拍手〟は幼児性そのものだし、背後に潜むものを見落とすことはできない。
スタンディングオベーションというのは、音楽や芝居、スポーツなどを鑑賞してその場に居合わせた人たちが感動して自主的におこなう、もっと崇高なものであるはずだ。ところが今回のこれ、まったくの筋違いの〝総立ち拍手〟に過ぎなかった。
(※注・以下、あの国会の出来事はスタンディングオベーションとは程遠く、〝総立ち拍手〟と表現させていただきたい)
生活の党の小沢一郎さんの「北朝鮮や中国みたいだ」という比喩は、的を射ている。問題は何に対する〝総立ち拍手〟だったか、である。「海上保安庁、警察、自衛隊に対して敬意を表そう」という首相演説の直後に行われたものだった。
それは間違いなく、自衛隊の南スーダン派遣を意識したものだったといえる。つまり、「駆け付け警護」という名の派兵のための地ならしではなかったのか。南スーダン派兵のための訓練が11月から青森で行われるという。その〝潤滑油〟としてあの総立ちが行われたのではないかという思いは、杞憂であろうか。
幼児的凶暴性の首相は、自民党総裁を続けるために党規約の改訂作業に入ったという。何でもありの暴走に、さらなる凶器を持とうというのである。これは危ない。自衛隊員のいのちを守るためにも、派兵反対の運動を強める必要がある。
★脈絡のないきょうの一行
またまた大型台風襲来の可能性。いい加減にしてほしいが、人的被害のないよう祈りたい。