水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)日本はどうなる? 「終末時計」 17/02/01
「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
アメリカの科学誌「原子力科学者会報」が、核戦争などによる人類の絶滅を午前零時になぞらえて、それまでの時間を表紙に採用した『終末時計』が先週、30秒縮まって2分30秒になったという。理由は、アメリカでトランプ大統領が誕生し、核廃絶や温暖化対策への消極的発言をもとにしている。
やや長くなるが、その時計の推移を追ってみよう(出典はウイキペディア)。
▼2017年:2分30秒前/ドナルド・トランプ米大統領が核廃絶や気候変動対策に対して消極的な発言
▼2015年:3分前/気候変動や核軍備競争のため
▼2012年:5分前/核兵器拡散の危険性が増大したことや、福島第一原子力発電所事故が起きたことなど
▼2010年:6分前/バラク・オバマ米大統領による核廃絶運動
▼2007年:5分前/北朝鮮の核実験強行、イランの核開発問題、地球温暖化の更なる進行
▼2002年:7分前/アメリカがABM条約からの脱退を宣言、テロリストによる大量破壊兵器使用の懸念が高まる
▼1998年:9分前/インドとパキスタンが相次いで核兵器の保有を宣言
▼1995年:14分前/ソ連崩壊後もロシアに残る核兵器の不安
▼1991年:17分前/ソビエト連邦崩壊、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国解体
▼1990年:10分前/東欧の民主化、冷戦の終結、湾岸戦争
▼1988年:6分前/米ソが中距離核戦力全廃条約を締結
▼1984年:3分前/米ソ間の軍拡競争が激化
※途中省略
▼1960年:7分前/アメリカとソ連の国交回復、パグウォッシュ会議の開催
▼1953年:2分前/アメリカとソ連が水爆実験に成功
▼1949年:3分前/ソ連が核実験に成功、核兵器開発競争の始まり
▼1947年:7分前/創設
今回の変更は創設以来、1953年につづいて2番目に短いことになる。思い起こせば、1984年の「3分前」になったとき、大騒ぎしたことを覚えている。一昨年も同じ3分前になっていたことは、正直、知らなかった(反省)。
翻って、日本が戦争に参加・加担するまでの「時計」はどうなるだろうか。私は30秒前とみる。南スーダンへの自衛隊派遣が理由だ。戦争法=安保法制によって、自衛隊員が南スーダンで殺され、殺す関係が生じる危険性が高まっているからだ。
日本はまだ間に合う。時計を止めるために南スーダンから自衛隊を撤退させれば。
★脈絡のないきょうの一行
JALとANA、米トランプが入国拒否した7ヶ国(シリア、イラク、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメン)の人々の搭乗を拒否。日本にも飛び火。