水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)アスペルガー症候群 17/02/09
「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
アスペルガー症候群という言葉をご存知だろうか。私は最近まで知らなかった。
社会性に関連する領域にみられる発達障害の総称で、ヒトの発達における広汎性発達障害(PDD)のひとつだと言われている。オーストリアの小児科医のハンス・アスペルガーにちなんでつけられた診断名。「社会性に関連する領域にみられる発達障害の総称。小児自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群、小児期崩壊性障害(しょうにきほうかいせいしょうがい)、特定不能の広汎性発達障害、その他が含まれる」(「LITALICO発達ナビ」から転載)。
これに類する人は、小児に限らず自分が興味を持ったことは徹底的に追求する、いわゆる「オタク」と言われる人にありがちだという。それは時として普通の人より、素晴らしい才能を発揮する場合がある。子どものころから頭もよく、天才的だと言われることもあるという。
この傾向の人の特徴を、前出「LITALICO発達ナビ」があげている。以下の全てがアスペルガー症候群と診断された人に該当するということではない。部分的に表面化する人もあるというが、以下がそれである。思い当る節は否定できない。
1. 明確な指示がないと動けない
2. 場の空気を読んだり、その場の空気に沿った対応が苦手
3. 冗談が通じず、会話の行間や間を読むことが苦手
4. 曖昧なことを理解するのが難しい
5. 好きなことには集中してやり続ける、話し続ける
6. スケジュール管理が苦手
7. 自分が興味のないことは頑なに手を出そうとしない
8. 急な変更にうまく対応できず、だまされやすい
9. 名前を呼ばれないと自分だと気が付かない
10.相手の気持ちを慮れない、人を傷つけることを平気で言う
スケジュール管理ができないという問題は、金銭感覚の喪失にもつながっている。つまりお金の管理ができないのである。お金を使うことを嫌う管理であればいいが、使いまくるという〝管理〟になると桁外れに厄介なことになる。見方を変えると、浪費癖に映る。
相手の気持ちを慮(おもんはか)れない人にありがちだが、日常会話で相手の発言に対して、まず訳もなく「それは違う」と必ず〝反論〟する人がいる。しかもそれは尋常ではなく、それもほとんどの場合「完全否定形」である。したがって会話はそこで途切れ、発展性がない。その意見に反論しようものなら、〝倍返し〟で拒否され議論にならない。そういう場合、私はその話題を終わらせる。
まだある。電話のことだがこちらの都合も聞かずに一方的に喋りまくる人がいる。忙しいときは遮ることもあるが、これも前出の「傾向」に当てはまる。そんなことを考えていると、人間不信に陥ってしまいそうだが、こんな〝病気〟もあることを知って欲しかった。
★脈絡のないきょうの一行
スギ花粉の飛散予報、西日本が多くなるという。うーん、困ったものだ。