水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)なるほど「アッキード事件」 17/03/02
「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
日刊スポーツが小気味いい報道をしている。「2017年3月1日9時28分 紙面から」としてウェブに掲載された。「政界地獄耳」というコラムだが、実に的を射ている。ガンバレ、スポーツ紙。
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だまされるな!!言葉の言い換えだけだ
★ネットの世界では既に国有地払い下げ問題や、首相・安倍晋三夫人・安倍昭恵が名誉校長を務めていたことを“アッキード事件”と称して盛り上がりを見せている。いずれにせよ、首相夫妻が異様な私学の教育方針に賛同し、広告塔を務めた事実から見てこの内閣の政治レベルの低下によって、もたらされたものと言える。公約違反を「新しい判断」と言い換え、オスプレイの墜落を「不時着」と言い張ったのもこの内閣。積極的平和主義や最近興奮すると多用する「レッテル張り」に至っては元の意味すらよく分からない言葉になった。
★思えば集団的自衛権の解釈変更という強引なごまかしがこの内閣の言い換えの歴史と言えよう。ばくちを認める法律をリゾート開発を主とする「IR法」と言い換え、共謀罪を「テロ等準備罪」にそれぞれ言い換え、南スーダンの状況では戦闘を「衝突」と言い換えて事態を和らげようとする。本質を隠し穏やかに見せようとしてきたごまかし政治の延長にある。
★地方議会では白紙領収書を使い政治活動費の水増しや横領で議員が数多く辞職に追い込まれても総務相・高市早苗は「問題ない」と答弁するなど、政治には特権があっても国民生活では決して認められず、役所は一切受け付けない事案を、政治の世界では政治家や高級官僚が関与すれば何でもまかり通る。今、この国の国会ではそんな異常性を見せつけている。
★ごまかし政治の最たるものは役所が作るメモに始まり、文書の管理義務があるものまで紛失、破棄と子供の言い訳のように「なくしたから」と言って切り抜けようとする公務員の姑息(こそく)だ。管理責任が問われたという話も聞かないし、後日、ひょっこり見つかるというのだから「隠蔽(いんぺい)」が正しい表現ではないのか。ここにも国民を欺くごまかしがある。政治家と公務員に、これほどまで欺かれても気にならない国民も我慢強い。(K)※敬称略
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国民も我慢強い――実に厳しい嫌味である。
この間ずっと、国民は安倍内閣の言葉の言い換えに騙されてきた。昨日の共産党・小池晃議員の追及にも「妻に対して犯罪者扱い」などと、見当違いの答弁をしている。反論されると「そういう印象を受ける」と逃げた。一事が万事、そういう人なのだ。こんな人、首相の座から引きずり下ろす必要がある。
★脈絡のないきょうの一行
金正男暗殺事件、マレーシア警察は頑張ってるね。花マル。