水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

「ヘボやんの独り言」より転載 

改憲、正念場     18/01/24

 今年も300通を超えるたくさんの仲間から年賀状が届いた。その4割の人から「今年は正念場」という書き込みがあった。何が正念場か、というと憲法問題だ。多くの人たちが、いまの安倍改憲に危機感を抱いている証拠でもある。

 22日から第196回通常国会が始まった。国会前の行動に参加してきたが、雪降るなかで600人の市民が「改憲反対、働き方改革反対」の声を上げた。会期は6月20日までだがこの国会がある意味、改憲問題の重要な節目になる。小ブログで1月5日から4回にわたって、労働組合の今年の課題として憲法問題を取り上げたが、この中でも今国会が山場になるであろうことを書いた。

 改憲問題を、改めて考えてみよう。改憲に熱心なのは「日本会議」であることはご承知のことと思う。日本会議は「2016年現在、会員は約3万8,000名、47都道府県全てに本部があり、また241の市町村支部がある。会長は、田久保忠衛(2016年7月現在)。日本会議国会議員懇談会、日本会議地方議員連盟および日本女性の会は、日本会議の関連団体。」(ウイキペディア)としている。

 同会は目的として「美しい日本の再建と誇りある国づくり」を掲げ、政策提言と国民運動を行うと謳っている。その一つが改憲であり、昨年5月に安倍首相が提案した9条に第3項を新たに加え、自衛隊を明記する、という考え方は日本会議が〝発祥の地〟だと言われている。改憲を推進する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」(主宰は櫻井よしこ氏)があるが、この会は日本会議と連携しているといわれ、現在、改憲推進の「1000万署名」を提起し、精力的な活動を行っている。

 長年、改憲勢力は取り組みを続けてきたが今回は並々ならぬ動きとなっている。自民党はもともと結党の趣旨に「改憲」が入っており、その野望を今年こそは果たそうというのだ。これら一連の動きは、彼らにとっても「正念場」となっているはずである。

 現在「安倍改憲ストップ3000万人署名」が取り組まれている。私が所属する千代田区労協は、定期的におこなっている『69行動』と『消費税反対宣伝行動』で、この署名を優先的に取り扱うことを決めた。が、5月の憲法記念日までに3000万を集めようという試みにはまだまだ道のりがある。

 ここでこの策動を止めれば、おそらく向こう10年間は同じことを言い出せないだろう。平和を守る正念場として、改憲阻止に全力投球したいものである。

★脈絡のないきょうの一行
本白根山で突然の噴火。犠牲者が出たが、この予測は難しい。この山、コマクサが咲き誇るいい山なのだが……。


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