戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

ブログ十周年を迎えて 18/01/23

明日へのうたより転載

 09年1月19日から始まった本ブログ「明日へのうた」が十周年を迎えた。ブログ開始からひと月後に生まれた孫の凌も10歳になる。4月には小学校5年生だ。この間おれは古希から傘寿へと馬齢を重ねた。身体のあたこちにガタがきている。昨日来降り積もった雪の雪かきもままならない。

 ブログ更新1230回、訪問者71,256人、リンク9、コメント160、トラックバック8、というのがこの間の実績だ。予想以上の出来のように思うし、それなりに皆様に受け入れられたようにも自負している。編集の仕方や写真の貼り付けなど今後の工夫も課題だが、今のままでいいような気もする。

 ブログのテーマとして「労働運動は社会の米・野菜・肉だ」を掲げたが、その通り一貫して追求できたかどうかは自信がない。春闘は本来労働組合の仕事のはず。それが「官製春闘」になってしまった。ますます労働組合は影が薄くなる。そうなってしまったのはおれたち世代の責任だとも思う。

 労働組合・労働運動は絶滅品種で不用品だなどと揶揄する奴がいるが、おれはそんな風には思わない。ますますその存在と任務が重みを増しているのではないだろうか。昔は良かったと愚痴るだけでなく、今の労働運動をどう語れるのか。難しい課題だが今後もおれなりに努力してみたいと思う。

 3年前から本ブログでおれの終活を試みてきた。終活だから自分で秘かに書き進めるべきかもしれないが、それでは緊張感に欠ける気がしてブログで公開することにした。

 最初は「検証・明乳市川事件命令」。今も争議は続いているのでどこまで書けるか迷ったがこの際全部吐き出すことにした。迷惑した方もいたかも知れないが墓場へ持っていくには忍びない話なので勘弁してほしい。明乳労務という思わぬ読者が現れたりしたが、おれの思ったほど反響はなかった。

 次は40年間、45回に及ぶ海外旅行の全ての記録。メモ、旅行パンフ類、アルバム、録音テープをひもといて全部網羅したつもりだ。これに写真を貼りつけた冊子をいま作成中だ。

 そして今連載しているのが「爆風」。もう39回になる。やっと3分1通過したというところ。去年の夏ネットで購入した2万円の「関東軍火工廠史」が種本だが書いているうちにどんどん広がってしまう。ま、終活だから仕方ない。今年いっぱいで終わらせるつもりだが成り行きで分からない。みなさま今後もお付き合いの程、どうかよろしくお願い申し上げます。