戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

安倍明恵という女性の人間性を疑う 18/03/13

明日へのうたより転載

 「森友文書」に関与した財務省理財局の赤木俊夫職員が自殺した。真相は分からないが、今回の文書改ざん問題と無関係とは考えられない。国民の財産でもある公文書を書き換えることは犯罪行為でもあるのだから一職員が進んでやるわけがない。上の指示でやったことだ。

 官僚の末端が上の指示で違法行為を強制されるときどんな抵抗があるのか。全労働大坂基準支部のツイッターにこんなことが書かれている。「国のトップの名前が出て、違法な取り扱いをしろと言われた時、どこに通報するか。公務員の倫理を社会で守るしくみがほしい。違法性がある職務命令には、労働組合が『できません』と交渉して抵抗すべきだ。公務員法でストは不当にも刑事罰があるが、交渉して使用者に認識させることに意義がある。そうしないと職員が結局守られない。今回の財務省のように」。

 ところで今回の経過で腹が立つのは安倍明恵という女性である。巻き添えを食った公務員が命を絶ち、国税局長が辞任し、熱烈に応援した学校経営者が夫婦揃って200日も豚箱に入っている。それなのに本人は最高国家権力に守られて安全地帯でのうのうと暮らしている。人間らしい気持がちょっとでもあれば、「すみません」のひと言くらい言ってもばちが当たるまい。このまでは本人の人間性が疑われる。

 大体この女性、お脳が軽いんだよな。おれは2年前の本ブログに書いたが、16年7月の参院選東京地方区に出て25万票とった三宅洋平と連れだって沖縄・高江に行っている。三宅は反原発、反基地を標榜するロックミュージシャンだ。その三宅と明恵夫人が池袋の居酒屋で飲んで意気投合したのだという。16年8月30日付の「週刊SPA!」には2人のツーショット写真が載っている。

 国粋思想に共鳴した森友学園への思い入れも、権力弾圧の修羅場の高江にふらっと出かけるのも、ちっとも心に矛盾を感じない人間なんだよな。こんな女性に振り回された財務省、明治以来日本のエリートの殿堂だった財務省、情けないね。今回の騒動で結局、麻生大臣は辞めざるを得なくなると思うが、内心「明恵のアホ」と毒づいているんじゃないかな。

 ここまてコケにされたのでは日本の官僚も黙ってはいられないだろう。中野晃一さんは「総理と副総理が、全国の国家・地方公務員を敵に回したというすさまじさ。これで政権維持できると思うのが、世襲の特権階級のおぞましさ。本当の国難」とツイッターに記している。さあこれからどうなるか。