戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

串カツやアベをハルカに蹴っ飛ばせ 18/10/20

明日へのうたより転載

 16日から2泊3日で大阪に行ってきた。新聞労働運動OBの第39回「たまたま会」、題して「コテコテの大阪」。今回の参加者は32人、去年の山口(萩、津和野)は56人だったからだいぶ減った。うちも女房が歩行不安で不参加だ。バスも1台。それだけにまとまりもいいし、交流も深まった。

 一日目の泊まりは世界の大温泉「スパワールド」。5階の部屋の窓から通天閣が正面に見え、新世界の商店街が見下ろせる。それにしても通天閣のでっかい看板は何故か「日立」なんだよな。大阪はパナソニック(松下電器)だと思うんだけど。先ごろの地震の後遺症で夜のライトアップが中止されたままだ。

 二日目の目玉は「あべのハルカス300」。おれは何か安倍首相と関係あるのかと思っていたが全然無関係だった。阿倍野区にあるから「あべの」で、「ハルカス」とは関西弁で「晴れ晴れとさせる」という意味なのだそうだ。地上300mの展望台で舐めた450円のパイン・ソフトがおいしかった。

 新天地に戻り、通天閣に上る。昔から何度か上っているので新味なし。昼は「おやじの串や新世界本店」なる店で「二度漬けダメよ」の串カツ三昧。玉ねぎやエビ、鯵などにはさまって紅しょうがの串カツが出てきたのには驚いた。生ビール中ジョッキ320円は安い。昼からいい気持だ。

 午後は生野区のコリアタウン。多彩なキムチ、蒸しブタ、極彩色のお菓子類。ソウルの南大門市場を彷彿させる。おれは粉トウガラシを一袋買った。400円。家へ帰ったらこれでラー油をつくろう。バスで北へ向かう。豊中市を通行中「ここが全国に名を知られた森友学園の瑞穂の国小学校です。バスは停車できませんので車窓から写真を撮ってください」とガイドさん。あわててシャッターを切る。

 二泊目は新淀川(大川)に面した大きなホテル。翌朝一番で水陸両用バスに乗る。市内をグルっと回った後、大阪造幣局の桜並木のあたりから大川へドボン。バスはそのまま遊覧船になる。川風が寒いくらいだ。結構楽しい1時間30分だった。バスを乗り換えて大阪城へ。駐車場から城までがかなりある。やっと城入口へ。展望台まで3階分も上るというのでおれはパス。汗をぬぐいながらやっとバスまで戻った。

 この「たまたま会」。おれは95年の第16回からほぼ毎回参加している。あの頃10人を超えた山陽新聞組が今年はゼロだ。そういえばつい最近則武さんも亡くなったな。おれもいつまで付き合えるやら。最後に訳の分からぬ一句。「串カツやアベをハルカに蹴っ飛ばせ」。お粗末。