戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・ハンガリー(2001年)⑤ 16/10/23

明日へのうた]より転載

 9日は朝の8時にホテルを出て、ドイツとの国境に近いチェスキー・クロムロフという中世の趣を残した世界遺産の町へ向かった。昼食付きの小旅行。道路の沿線は見渡す限りの農地だ。広い畑と豊かな稔り。そんなボヘミヤ地方をソ連は工業国にしようとした。そこに誤りがあったようだ。

 クロムロフの町並みは素晴らしかった。町の真ん中を川が流れていて優雅な橋がかかっていた。「中世」を満喫して夕方プラハに戻り、夜は昔修道院だったという音楽レストランでツアー最後のディナー。例によってビールとワインをがぶ飲みしてやっとこさホテルに帰り、殆ど気絶状態でベッドに倒れた。

 《チェコという国は、第二次世界大戦までウクライナとチェコとスロバキアを合わせた大きな国だったわけですが、戦争が始まるとスロバキアが抜け駆けでナチと裏取引をやりまして結局ばらばらになりました。大戦が終わってチェコとスロバキアは一緒になったがウクライナはソ連にとられちゃった。

 占領したのはアメリカとソ連だったが、ヤルタ会談でソ連に帰属することが決まっていたので鉄のカーテンの内側に閉じ込められてしまった、とガイドさんは嘆いていますが、嘆くようなことばかりだったのか。しかとは分かりません。土地も先祖からの宝物も取られて突然馬小屋みたいなところに入れられたと言う。まあそういう実例もあったのかも知れませんがね。ま、ここは誰でも欲しくなるような土地ではありますね。

 日本は遠いからここへ攻めてくるのは無理だろうけど、例えばお金で買うとかしてここの土地を手に入れたいものです。清水さん、豊島区労協で買わねえか。まあ冗談ですけどね。今回の旅行でははほどほどにワインを飲んだので、健康で気分良く帰れそうです。飲み過ぎた人もいる中で、自制心というのはいかに大事かということを痛感した10日間でした(周囲の笑い声)。

 チェコの文化はなだらかで、あまりぎすぎすしたものは見当たりません。女性が美しい国です。特に若い女性がね。なに言ってるのかな。ようするにチェコはいい国です》。

 10日午後プラハを発ち、ウィーン経由で成田へ、11日8:20、機中でもぐっすり眠れて、元気に帰国。9年ぶり2度目のハンガリー旅行でした。