戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・パリ(2005年)① 17/01/04
04年12月1日付で共同企画(元全国一般副委員長の吉村社長)から「ロストユニオンに挑む」(副題・フランス労働運動に学ぶ)という189ページの本を出版した。その中で元エールフランス航空争議団の川崎さんが「たえず頭をかすめていたテーマ『複数組合主義』という一文を書いてくれた。
川崎さんは定年後も年1回、運賃10%で4人までエールフランスを利用する役得がある。それを使って、元石播争議団の豊ちゃんこと豊田さん、全国一般中部地域支部の梶さんの4人でパリに行くことになった。2月2日からの6泊7日。ちょっと長くなるがテープの口述旅行記をそのまま起こす。
《パリ時間12時10分。まだまだこれから4時間27分かかります》《もうすぐモスクワ。ロシアの北極海寄りを飛んでいます。ウラル山脈の上ですね。時速757キロ、高度1万668メートル、外の気温摂氏マイナス69度、成田からちょうど6000キロ飛んだことになっています》
《今パリ現地時間午後1時40分。3時間を切りました。なんだか腹が減ってきたな。ちょうどサンクトペテルブルグ上空です》《4時40分にドゴール空港に着陸して、トランクを受け取り、エールフランスのバスに乗ったところです。これからモンパルナスのホテル・セントラルに向かいます》
《2月3日午前7時半。昨日は空港を出てバスでモンパルナスへ。ホテル・セントラルにチェックインして8時に集まり、さて夕食はどこへ行こうか。結局近くの中華料理の福来店へ。終わってスーパーでワインを買って帰り飲みながら議論。眠くなってダウン。ぐっすり眠って朝の7時に爽快に目が醒めた》
《暖房はエアコンでなくスチームなので柔らかい暖かさだ。もう7時20分なのに外はほの暗い。ほの暗いというより、まだ夜の感じ。思ったほど寒くなくてセーターを2枚も持ってきたのは間違いだったかな。今日は市内観光をして夜はまたワインを飲んでパリの第一日目を楽しく過ごしましょう》
《昨夜は理想的な眠り方だったな。パリの深夜11時というと日本の3日午前7時、26時間も眠らなかったことになる。梶さんの演説に相槌を打っている内に、おれはもうダメだと言ってパタンとベッドに倒れてそのまま。死ぬときもあんな風に行けたらいいな》