戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・ロシア、ブルガリ草津・四万(しま)温泉の夫婦旅 17/02/02

明日へのうた]より転載

 上州も寒いには寒かったがこちらの寒さはまた違った寒さ。野菜たっぷりのトン汁を2杯飲んでやっと体が温まった。明日の午前、年に1度の定期健康診断を受ける。今晩はアルコールを控えめにして明日に備えることにした。まだ7時、布団に入るわけにもいかないので、パソコンに向かうことにする。

 草津温泉までどんな方法で行くか考えて、結局JRの高速バスに。乗り換えなしだし運賃も安い。バスタ新宿というのは初めて。なるほどばかでかい施設だ。遠距離の路線バスが次々に出る。おれたちの乗ったのは「上州ゆめぐり号」草津温泉行き。10:05発。高速バスというから草津までぶっ飛ばすのかと思ったら、渋川で高速を降り、あとは伊香保温泉などを各駅停車。草津温泉に着いたのは14:30。

 旅館の車でお迎えだというからよほど遠いのかと思ったら3分ほどで到着。暖房のきいた部屋で浴衣に着替え早速風呂へ。これが何とも言えぬ快適な湯加減。まだ早いのでおれ1人、湯船につかっていたら係の番頭さんが湯の温度を測りに来た。話を聞いてみると湯の温度調節は熱を加えたり水で薄めたりするのでなく、源泉の湯量で加減するのだそうだ。さすがだね。露店風呂もおれ1人で占領。最高だった。

 6時からお食事処で夕食。ひと品づつ吟味した会席風で結構な料理。女房も全部平らげて満足顔。ビールと水芭蕉という地酒1.5合というおれにしては上品な酒量。食事後もう一度風呂に入って、部屋で持参の赤ワイン。結局ボトル半分空ける(何が上品だ)。翌朝、草津名物の湯畑を写真に撮る。

 バスで長野原草津口へ行き、JR吾妻線で中之条へ。30分待って路線バスの四万温泉行きに乗る。四万温泉には子どもたちが小さいとき家族旅行で来たことがあるが、夫婦ともにその時の記憶はない。約40分で終点。創業60年というそばやさんで舞茸の天ぷらが付いたざるそばを食う。もちろんビールも。

 宿は昨夜と違ってコンクリートづくりの大旅館。しかしここもお風呂は素晴らしかった。四万川の流れを見下ろす露店風呂で、結局翌朝までに4回湯に浸かった。夕食後入った時は雪がかなり吹き込んできて、一段と幻想的な風景。幸せ感に包まれたね。夕食は草津よりはちょっと落ちたが、酒3合でカバーした。

 9:23のバスで中之条に戻って、また30分待合室で過ごし、吾妻線の鈍行で高崎へ。そこから上野まで上越新幹線。あっという間に都会の景色。寒さは上州に比べて質が悪い感じだ。