戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・ハンガリー(2006年)② 17/02/20
午後のバスの中でテープレコーダーに向かう。
《森林公園の若葉、色が柔らかです。これから美しくなる少女のような緑とでも言うんでしょうかね。あ黒い雲がちょっと切れてきたみたいです。今日こそは昼間は酒飲まないで夜おいしい酒をと思ったんだけども、公園のレストランで、洋梨のパーリンカや何やら甘くて赤い酒も出て結局飲んでしまいました。
地元の方が市長さんはじめ何人も出席されて楽しいランチでしたが、気楽な会話の中で面白かったのは、セクハラについてのハンガリー人の見方です。出席者の1人は、あれはアメリカが自分の国の論理を押し付けているに過ぎない。セクハラを強調するのにどんな意味がるのかと疑問を呈していました》。
大きな牧場で生まれて初めての乗馬体験をした。牛の放牧場で1時間ちょっと過ごし、夕方から牧場のレストランで市長さんを囲んだ大パーティ。広いフロアで軽快な音楽に合わせてみんなで踊る。おれもわけの分からない腰振りダンス。みっともないね。散々騒いで車に分乗してチェルゴーに戻った。
《5月9日午前10時22分です。午前9時にチェルゴーのバンガローを出て、ひたすら大平原のハイウエーをつっ走っています。菜の花の畑、ポプラの並木、遠くには小高い山も見えます。標識がありましたけど当然読めません。高速道路のジャンクションで方向転換です。黄緑の若葉、結構川もあります。
土地は肥えているようですが、十分に有効活用しているようには見えません。点在している家はどれも同じような色合いで、屋根は赤系統壁は白、あ馬が放牧されています。
昨日、ガールさんとハンガリーの政治について話をした。ソ連支配時代、ハンガリー社会主義労働党の幹部はソ連にペコペコしながら自分の利益のみ追い求めてきた。この連中が自由主義経済になったとたんに企業の社長や経営者になった。一つの政権が倒れて別の政権ができるというよりも、もともとの政権を担っていた連中が次の政権下でも支配を続けると、こういうことへの怒りが国民の中に強くある。
労働組合はあるにはあるんだが、政府や企業のの御用組合で生産を上げることに力を注ぐだけ。政府や経営者と対立をする気は全くない。今の政権はついこの前の選挙でかろうじて第一党になった社会党だけど、これがアメリカとべったり。外資を導入してそのおこぼれで私腹を肥やす連中ばかりなんだそうだ》