戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・ハンガリー(2006年)④ 17/03/04
国会議事堂訪問の後、市内のレストランで昼飯を食べ、午後は観光地セントエンドレへ。ここは3度目。おれはセンテンドルというんだと思っていた。夕方からドナウ川の遊覧船。ワイン、食事付き。3年前の花火大会を思い出した。ジョルジュさんの家族も一緒で、心和むディナークルージングだった。
12日は早朝にホテルを出て、ドナウ川の船着き場から9時発の国際航路でウィーンへ向かう。空は雲一つない青空、風もなく波静かなドナウ川。ワインを飲みながらの快適な5時間の水中翼船の船旅だった。
《ドナウ川は歴史上いろんな物語を生み、歌を生み、国民の生活を育んできた川です。私たち旅人の心を癒し活力を与え、旅人とともに毎日悲しみ、喜び、そして川はとうとうと流れている。橋がありました。橋があるということはここに生活があるということです。ドナウ川には土手、堤防がありません。水量によって川幅が広くなったり狭くなったりします。見上げる丘の上に白いお城が見えます》。
途中スロバキアを通過して、2時15分にウィーンに着いた。船着き場に待っていたバスに乗って市内観光。ウィーンは森の都と呼ばれ、町の面積に対して緑の比率がヨーロッパ一高いそうだ。バロック建築の建物が多く街並みは厳かだ。昨日一昨日とEUの会議があったとかで道は混んでいた。
夕食はホテルを出て、市内の観光客向けのレストランでとる。この店はばかでかくて、客がいっぱいで、料理の出方が遅くて、ワインが高くて、サービスが悪いことおびただしい。口直しにどこかで飲みたかったが勝手が分からないので、ホテルに帰って各自持参のウィスキーなど持ち寄って酒盛りをした。
翌13日の午前中はショーンブルン宮殿を見学。おれはこの宮殿は3度目なのでさしたる感動はない。11:20空港へ向かう。14:05発のオーストリア航空便で機中泊。14日08:40成田着。
ハンガリーは92年、01年、03年に続いて4回目、この旅行が最後になった。旅行の企画・運営に当たったジョルジュさんも井川君も亡くなった。この最後の旅行から11年経つ。EUに加盟したハンガリーだが、経済的にも政治的にも大変らしい。特に難民受け入れ問題では欧州の国々から批判されているようだ。もうおれにはハンガリーへ行く体力はないが、できればもう一度ドナウ川の遊覧船でワインを飲みたいものだ。