戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

絶不調の千葉ロッテマリーンズに思う 17/05/18

明日へのうたより転載

 おれの贔屓チーム千葉ロッテマリーンズが絶不調で超低迷している。5月17日現在で9勝28敗1引き分け、勝率2割4分3厘。5位日ハムと5.5ゲーム差、首位楽天とは17.5ゲーム差だ。既に自力優勝は消滅した。チームデータは、打率.190、ホームラン18本、盗塁6、投手防御率4.77ですべてにおいてセパ12球団中最低。これほど酷いシーズンはおれの記憶にもない。
 
 昨夜の西武戦でも初回に3点とって先制したのに、先発のスタンリッジがすぐ同点にされる。リリーフした中継ぎ投手がバンバン打たれてあれよあれよという間に8点。パラデスの1号ホームランが救いと言えば救い。先発メンバー9人中5人が打率1割台で3割は打数の少ない根本だけという貧打ぶり。これじゃ勝てない。テレビで見ているうちにむしゃくしゃしてきて女房に八つ当たりしてしまった。反省。

 オープン戦では勝率1位だったのに何故こんなになってしまったのか。打者の問題では、昨シーズンの首位打者角中の欠場と2人の外人補強選手の計算違いが挙げられる(皮肉なことに今年ソフトバンクに移籍したデスパイネは打率こそ2割台だが9本塁打と活躍している)。4番を任せる打者がいない。大ベテランの井口や福浦を使っているようではお寒い限りだ。シーズン当初好調だった井上の脱落が痛い。

 投の崩壊を象徴するのは益田投手のストッパー脱落だ。4月中はよれよれながらなんとか役目を果たしていたが5月になったらもうダメ。せっかくリードして9回まで持ち込んだのにバカ―ンと打たれてしまう。あれでは先発投手がやる気をなくすのは当然だ。それにしても石川はどうなっているんだう。

 こんなに負けが込んでいるのに伊東監督の「休養」の声が聞こえない。確かに今の状態は監督を変えればいいというものではないかも知れない。この戦力では誰がやっても同じとは思う。しかし何かカンフル剤が必要だとも思う。普通これだけ負けると監督の「休養」はどこのチームでもやってることだ。

 それにしてもロッテのファンは辛抱強い。昨夜の試合でも右翼席は満員だ。おれがせがれの稔とよく観戦にマリン球場に通っていた頃は、一塁側内野指定席が試合開始直前でも買えた。いまはとても無理だろう。ま、支えと言ったら熱心なファンかも知れないな。ファンを支えに踏ん張ってもらわなくちゃね。

 昨夜のホームランでバラデスも目を覚ますかも知れない。そろそろ角中も復帰する頃だ。交流戦を契機に奮起する可能性を信じて、テレビ応援を続けようと思う。60年来のファンだものな。