戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)
18年ぶり4度目のベトナム。おれとたびせんとの共同企画。新聞の狩野、斉藤康、田原、岩田夫妻、岩月夫妻、小林豊、清水、山川とその友人の成伯(なりき・神戸OB)、内田(北国OB)、元日立の篠田夫妻、出版の生駒夫妻、松戸の堀田夫妻、それと戸塚夫妻の計20人。添乗員は荒井江梨香さん。
2月13日10:00発のベトナム航空機で成田を発ち、14:30ハノイ着(時差2時間)。空港の外へ出て思わぬ寒さに震えた。日本を出る時の冬支度でちょうどいい。ホテルに直行してチェックイン。こぎれいなレストランで夕食。ビールとワインの飲み代に341ドル払っている。かなり高い。
翌朝バスでハロン湾へ向かう。約4時間。12:00遊覧船バーヤ号乗船。以前にもハロン湾クルーズをしたが日帰りコースだった。今回は1泊。夕日を拝めたし、夜の海に田原さんが転落するなどドラマチックなクルーズを楽しめた。昼食と夕食の飲み物代が合わせて403ドル。おれは酔いつぶれてダウン。
15日昼食をとってから下船。ハノイに戻って下町の水上人形劇鑑賞。音楽が日本の田植え唄に似ている。夕食はベトナム風屋台。料理も酒も安くておいしいのだが、ビニールで囲っただけの屋台では寒さのため、ゆっくり飲んでいられない。ホテルに帰っておれの部屋でさよならハノイの大反省会を開いた。
16日の午前中、枯葉剤被害者の施設「ハノイ平和村」へ。枯葉剤の被害が公認されたのは比較的最近のこと。病気になったアメリカ兵士が告発して、それならこれも枯葉剤のせいなのか、ということになったらしい。日本からの援助が嬉しいと園長さんにお礼を言われた。おれがしどろもどろに挨拶した。
13:55ハノイ発の国内線でベトナム中部の古都フエへ。おれもここは初めて。ハノイの寒さがウソのようだ。日本の梅雨時の晴れ間という感じ。ホテルへ行く前に王宮に寄る。バスから見える街の風景はいかにも古都だが、王宮の建物に残る銃弾の跡はベトナム戦争から40年というのに生々しい。
夕食は街に出て王宮料理。みんな当時の衣服を着せられて整列。おれと女房は王様とお妃だ。厳かな宮殿音楽。おれは調子に乗って立ち上がり「家来どもよ、わが王朝を支えておるのは民の力じゃ。民の幸せは朕の幸せなるぞ。そちたちも民のために尽くせよ」とわけのわからぬ訓示を垂れた。