2016年10月~
683 国会の〝総立ち拍手〟の裏に…… 16/10/02
684 樹木は生きている--伐採に反対する 16/10/05
685 日弁連の死刑制度廃止提案を考える① 16/10/08
686 日弁連の死刑制度廃止提案を考える② 16/10/10
687 日弁連の死刑制度廃止提案を考える③ 16/10/11
688 日弁連の死刑制度廃止提案を考える④ 16/10/12
689 日弁連の死刑制度廃止提案を考える⑤止 16/10/13
690 「原発事故同意書」、強制労働に抵触しないか 16/10/17
691 晩秋の尾瀬ヶ原① 16/10/18
692 晩秋の尾瀬ヶ原② 16/10/19
693 晩秋の尾瀬ヶ原③止 16/10/20
694 それでもつらい、大川小学校判決 16/10/26
2017年1月~
695 不透明の時代① 17/01/04
696 不透明の時代② 17/01/06
697 不透明の時代③ 17/01/09
698 不透明の時代④止 17/01/11
699 〝ポスト真実〟① 17/01/17
700 〝ポスト真実〟② 17/01/18
701 〝ポスト真実〟③止 17/01/19
702 正気の沙汰ではない 17/01/27
703 「一行」編94(2016年7月) 17/01/27
704 「一行」編95(2016年8月) 17/01/30
705 「一行」編96(2016年9月) 17/01/30
706 「一行」編97(2016年10月) 17/01/31
707 日本はどうなる? 「終末時計」 17/02/01
708 戦争と共謀罪① 17/02/02
709 戦争と共謀罪② 17/02/04
710 戦争と共謀罪③止 17/02/06
711 拝啓、石原慎太郎元東京都知事 様 17/02/08
712 アスペルガー症候群 17/02/09
713 なるほど「アッキード事件」 17/03/02
714 「生きていること」の大切さ 17/03/03
715 首相夫人は「公人」である 17/03/08
716 東日本大震災あれから6年 17/03/11
717 途切れた森友学園ナマ中継 17/03/11
718 塞ぎ始めたか? 17/03/12
719 去るも地獄、残るも地獄…… 17/03/18
720 豊洲はアウトだ! 17/03/19
721 古くから稀なるもの 17/04/16
722 韓国訪問レポート① 最高の案内人・植村隆さん 17/04/17
723 韓国訪問レポート② 記憶されない歴史は繰り返される 17/04/18
724 韓国訪問レポート③ アベさんを辞めさせてほしい 17/04/19
725 韓国訪問レポート④ 人権博物館と平和の碑(少女像) 17/04/20
726 韓国訪問レポート⑤ 改めて考えたい問題の根源 17/04/24
727 韓国訪問レポート⑥ ソウルあれこれ 17/04/25
728 責任の取り方、首相より復興相の辞任のほうが分かりやすい 17/04/26
729 「失言」はNGで「虚言」はOKなのか? 17/04/27
730 国道6号の第4回放射線量調査報告 17/04/30
731 祝・第88回メーデー――私の生い立ちとメーデー① 17/05/02
732 祝・第88回メーデー――私の生い立ちとメーデー② 17/05/03
733 祝・第88回メーデー――私の生い立ちとメーデー③ 17/05/06
734 失言・虚言より悪質な言論封殺の首相発言 17/05/09
2018年1月~
735 再開しました 18/01/01
736 妹よ 18/01/02
737 元旦社説を読む① 18/01/03
738 元旦社説を読む②止 18/01/03
739 労働組合としての今年の課題①「働き方改革」 18/01/04
740 労働組合としての今年の課題②改憲問題1 18/01/05
741 労働組合としての今年の課題③改憲問題2 18/01/09
742 労働組合としての今年の課題④改憲問題3 18/01/10
743 労働組合としての今年の課題④改憲問題3 18/01/10
744 労働組合としての今年の課題⑤改憲問題4止 18/01/11
745 労働組合としての今年の課題⑥定年延長 18/01/12
746 労働組合としての今年の課題⑦止 争議解決 18/01/15
747 慰安婦問題の「日韓合意」を考える① 18/01/16
748 慰安婦問題の「日韓合意」を考える②止 18/01/18
749 ICAN代表との面会拒否、問われる首相の品格 18/01/22
750 改憲、正念場 18/01/24
751 疑惑隠し〝みそぎ〟は済んでいない 18/01/28
752 扇山(1,138M)、犬目丸(794M) 18/01/30
753 天体ショウ・皆既月食 18/02/01
754 本白根山の噴火、夏だったら…… 18/02/06
755 少し春 18/02/12
756 またまた、アメリカの代弁? 18/02/13
757 ほほ笑み外交、安倍晋三VS金正恩。どちらに軍配? 18/02/17
758 危険な参議院に「1県1人」の憲法明記 18/02/18
759 やはり変だぞ日米の北朝鮮対応① 18/02/19
760 やはり変だぞ日米の北朝鮮対応②止 18/02/20
761 忘れない① 18/03/11
762 忘れない② 18/03/11
763 忘れない③止 18/03/11
764 忘れない、番外編 18/03/12
765 オホーツク海・流氷観光① 18/03/13
766 国税庁、上が上なら、下も下…… 18/03/14
767 オホーツク海・流氷観光② 18/03/14
768 オホーツク海・流氷観光③止 18/03/15
769 捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記① 18/03/26
770 捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記② 18/03/27
771 捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記③止 18/03/28
「ヘボやんの独り言」より転載
これを週刊新潮風に見出しを立てるとすると、主見出しは「捏造と指摘したそれが捏造だった」。脇見出しは「裏取りもせず、捏造呼ばわり その責任をどうするのか櫻井よしこ氏」。ということになろう。勝負あった、である。
櫻井よしこ氏が法廷で発した最後の一言もまた印象に残った。「朝日(新聞)が書いたものはウソだ。私は間違っていたら反省する。朝日も反省してほしい」――という一言が。私は法廷で声を出すわけにはいかず、心の中で爆笑した。
朝日新聞はこの問題の検証で、吉田清治発言の記事をすべて撤回することを表明し、合わせて植村記者の記事に間違いはなかったことを表明している。櫻井氏の最後のこの一言は、私には犬の遠吠えにしか聞こえなかった。
それではこの項の最初に指摘した「為にする」その下心はなんだったのか、考えてみたい。ズバリ、南京大虐殺はなかった、従軍慰安婦はなかったという歴史改ざんの押しつけだった、と言えよう。その恰好の〝餌食〟として植村さんの記事を持ち出してきたのである。
なぜ植村さんだったのか、それは次のステップのために朝日新聞社を退職することが決まっていたからと考えられる。「言論は言論で応えるべき」と櫻井氏は主張した。が、言論の場を去った植村さんにはその〝力〟が及ぶはずがない。あるとすれば、方法は市民的言論、すなわち訴訟しか術は残っていなかったのだ。
もう一点、強調しておきたいことがある。「思い込み」の恐ろしさについてだ。櫻井氏は歴史修正を主張する〝お友達〟の論文だけを頼って、植村さんの書いたものを「捏造」と批判した。法廷でその出典が間違いだったことを素直に認めたが、ジャーナリストとしては失格に値する。
その誤った思い込みがネトウヨを興奮・増長させ、北星学園や朝日新聞退職後に予定していた職場、そして家族に理不尽な脅迫を行ったのである。これは見方を変えると「そそのかし」と言えないか。誤った情報にそそのかされたネトウヨもネトウヨだが、誤った情報を提供した方はもっと悪い。裏の取れていない事柄は、思い込みだけで報道してはいけないことをこの事件は教えてくれている。
それにつけても、家族を守るために、言論の自由を守るために立ち上がった植村隆さんに改めて敬意を表したい。そして、このたたかいは断じて負けられない戦いとしてさらなる支援を強めたいものである。
※詳細は「植村裁判を支える市民の会」ホームページを参照
http://sasaerukai.blogspot.jp/
★脈絡のないきょうの一行
佐川証人「刑事訴追の恐れがありお答えできない」。その「訴追される恐れ」の内容を知りたいねー。